令和元年7月11日に、前橋支部総会と講演会が行われました。場所は、改装され新緑の中爽やかな医学部基礎大講堂でした。総会では2018年度事業報告が承知され、2019年度事業計画が承認されました。
 引き続き行われた講演会は、群馬大学医学部附属病院外科診療センター長・同医学研究科総合外科学講座主任、調憲教授にお願いしました。
 調先生のご略歴の一部では、昭和61年九州大学医学部附属病院(第2外科)に研修医、この時に桑野博行前群馬大学教授のご指導を受けられたそうです。
平成27年 11月 群馬大学大学院病態腫瘍制御学講座(旧第1外科)肝胆膵外科分野教授
平成29年 4月 群馬大学大学院総合外科学講座(組織改編に伴う)肝胆膵外科分野教授
平成30年 4月 群馬大学医学部附属病院外科診療センター長(桑野博行教授の後任)        群馬大学医学系研究科総合外科学講座主任教授
 医療事故報道の1年後に、群馬大学に教授として赴任されてからの3年半は、想像を絶するご苦労があったと推測されますが、講演会は、外科医の倫理観から「奴雁」も含めて始まり、学生会員も含めて約50名が心酔して聞き入りました。
 今年になり、群馬大学附属病院は、4月に特定機能病院再承認、7月にはがん診療連携拠点病院が再指定されました。この激動の4年間を全力で新しい外科診療センター・外科学講座を築き上げられた教授です(図1)。
 調教授は、県内22関連病院の医会員204名と面談し、オール群馬の群馬大学総合外科学講座を開講し、外科医の育成に尽力されました。群馬手術手技研修センターの開設、外科研修医の大幅増、外科入局者数回復と、連日上毛新聞に前向きな記事が掲載されています。
 講座では若手医師の積極的な研修を支援し、昨年は、新木健一郎助教(平15卒)は、日本肝胆膵外科学会肝胆膵外科高度技能専門医と、日本内視鏡外科学会技術認定医(肝)に認定されこれは群馬県初で、ダブル認定は全国でも20名(当時)のみという高難度の専門医が育っています。多くの若手医師が研修に出張し、着々と成果を上げています。
 日本内視鏡外科学会については、腹腔鏡下肝切除技術認定(群馬県初)の評価もあり、昨年、修練施設Aを再認定されています。
 医療安全への取り組みで目覚ましい改革を進めている群大病院は、医療安全の規範となり、近い将来多くの医療機関が「群大病院に学ぶ」として医療の改革を実現していく事を期待すると提言されました。群馬大学が手本となり、リーダーとして医療向上につながる事を期待する講演会でした。

図1







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