2018年3月10日(土)、東京・渋谷エクセル東急で開催しました。参加者は51名で昨今では最多の参加者数でした。例年通り記念撮影をしましたが、参加者が多いので写真の中で一人一人の表情が具に読み取れないほどになりました。また、今回は特別講演の先生方の人気を反映したと思われますが、女性の参加者が13人でした。これらの女性の先生方の卒業年次が、平成3年から平成7年に集中していました。
 小原甲一郎相談役(昭和39年卒)の司会で、式次第により進行しました。今回も飯野同窓会長に来駕いただき、お言葉をうけたまわりました。その後、2017年10月21日の同窓会総会で地域医療貢献賞を受賞された高橋日出雄先生(昭和47年卒)にご挨拶いただきました。今年度の活動報告や会計報告などに引き続き、特別講演にうつりました。今回は精力的に活躍する、二人の中堅の同窓生にお願いしました。
 第1席の橋本貢士先生(平成5年卒)は群馬大学卒業後、群馬大学第一内科に入局し、伊勢崎市民病院、米国Harvard Medical School: Beth Israel Deaconess Medical Center 甲状腺科Research Fellow、帰国後群馬大学内分泌内科に戻り、2013年から東京医科歯科大学メタボ先制講座准教授に就任され活躍中です。「メタボリックシンドロームに関する最新の知見《DOHaD(ドハドと発音するそうです)仮説の分子実態を求めて》」という演題でした。胎児期や乳児期、離乳期の栄養状態が遺伝子に変異を起こし、成人した後の肥満や2型糖尿病の発症につながるというDOHaD仮説に立った、分子生物学的な研究成果を披露されました。乳児期の栄養管理により、成人後のメタボリックシンドロームの予防を目指す研究をするということでした。
 第2席の笠原群生先生(平成4年卒)は群馬大学医学部卒業後、群馬大学外科レジデント、京都大学移植外科レジデント、英国Kings College Hospital, Liver Transplant Unit,Clinical fellow、帰国後京都大学に戻り、2005年に国立成育医療センターに入職し、2011年に臓器移植センター長、また2017年に副院長に就任され活躍中です。世界に名を轟かせる肝移植の第1人者から「小児肝移植の現状」を拝聴しました。小児の胆道閉塞には生体肝移植が欠かせないこと、移植術を成功させるコツはgraftをtrimmingすること、そうして手掛ける小児肝移植の手術件数は世界第1位であることを熱弁されました。聴衆の多くは口を半開きにして「同窓生にすごい人がいるんだ」と感嘆していました。
 特別講演後の懇親会は、女性に多数参加していただいたおかげで、例年より華やかな雰囲気で時を過ごしました。締めの挨拶は恒例に従い今回参加の最若手同窓生である奥木聡志先生(平成25年卒)にお願いしました。次回第12回総会は2019年3月9日の予定あることを周知して散会しました。東京都医師会の生涯教育認定事業に認定制度による学術集会と認定されました。申請により1点を獲得できます。

 







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