我々44クラス会はS38年に入学、S44年卒業の59名です。卒業してあっという間に50年が過ぎてしまいました。
 卒業当時は「もう戦後ではない」との経済白書の通り、戦後の復興から右肩上がりの発展を遂げ、東京オリンピック、大阪万博を開催、「所得倍増」「日本列島改造」の波に乗って高度経済成長期に突入、物質的には豊かになりました。一方で公害問題も発生、やがて平成3年頃からはバブル崩壊、更にはリーマンショックによる金融危機に転落、そして今日「美しい調和」の令和を迎えたわけで、そういう意味では大きなうねりを乗り越えてきた半世紀だったともいえそうです。
 さて、祝賀会は令和元年11月9日(土)、今年の1月に新装なった「東京會舘」で行われ26名の懐かしい仲間が集まりました。当日は会場のすぐ前の「皇居前広場」で、天皇即位記念パレードの前夜祭である「国民祭典」の儀が行われ、数万人の参加の人が集まり、まさかの混雑でした。
 会では、クラス幹事の田村君の開会挨拶に続いて、今は亡き15名の旧友の冥福を祈って黙とうをささげ、次いで森川君の音頭で乾杯を行い、まずは美味しいフランス料理を堪能しながらの会食となりました。
 その後、50年間のそれぞれの人生についての報告がありましたが、さすがに50年を振り返ると話も長くなりがちでしたが、皆さん静かに耳を傾け、うなずきながら、自らを重ね合わせる様に感慨深げに聞き入っていました。
 健康面では夫々に何かしらの薬の世話になっているようですが概ね元気そうに見えました。しかしながら医師としては現役のままの人もありましたが、多くは一線の臨床を離れ、老健、健診、更には子供たちに主導権を譲り、週何回かの外来の手伝いといった様に、それぞれの「断捨離」に入った人が多い様です。
 また足腰に問題を持った人も数名おり、脳梗塞後のリハビリに励んでいるとの報告もありました。一方でゴルフ、テニス、フルマラソン、競技ダンス、クルージング、ドライブ、旅行、医師会活動などまだまだ若々しく活躍している人もあり頼もしい限りでした。
 50年経っても昔の面影は消えないもので、学生時代を思い出しながらのあっという間の2時間で、さすがに酒量は減っていますが食事を楽しみながら静かにワインをたしなむといった年相応の落ち着いたクラス会となりました。
 名残を惜しみつつ、次回のクラス会でも元気に再開することを誓い、最後に佐藤君の強気の〆でお開きとなりました。

後列左より:田村、家入、柳川(洋)、根岸、相原、日下部、森川、秋山、柳川(忠)
      小島、伊津野、横山、山田、小屋
前列左より:杉山、樋渡、布施、北浦、中野、岡林、佐藤、都築、金城、篠原、本多、小沢
     (敬称略)







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