平成28年12月1日(木)午後7時よりプリオパレス伊勢崎にて、恒例の支部総会と忘年会が開催されました。例年、総会には母校より講師をお招きしており、最近の大学の様子や診療・研究の最新情報を知る良い機会となっています。今回は泌尿器科准教授の伊藤一人先生による「PSA検診の有効性〜反対意見の妥当性を検証する〜」という講演でした。日本泌尿器科学会は、質の高い臨床研究の結果に基づき、「PSA検診を適切に運用すれば寿命は延長し、検診による不利益は少ない」と主張。一方、反対派は、はじめに結果ありき(PSA検診による予後改善はなく不利益も多い)で、根拠としている研究の質は低い、という内容でした。伊勢崎佐波地区では以前から市町村検診にPSA検診を採用しており、反対派の主張に驚いている先生も多かったようです。PSA検診の論争は医学以外の要素も含んでおり、N Engl J Medのようなトップジャーナルに掲載された論文といえども必ずしも質が高い訳でない、という話は印象的でした。
 講演の後、植竹先生の乾杯で会が始まりました。伊藤先生の講演に関連して、最近のメディアによる医学・医療情報が必ずしも適切でなく、患者さんが迷惑を被っている、そのために我々が余計な時間を割かなければいけない、等々、話題には事欠かず、卒業年次や専門科が違っても、和やかな雰囲気の中で会は進行しました。今年、伊勢崎市で新規開業した佐藤先生の挨拶のあと、最後は荒井先生の、「群馬大学医学部卒業生として誇りを持って仕事をしましょう」、という締めの挨拶で終了しました。
 出席者(敬称略,数字は卒業年)は写真前列左より;長澤亨(S 49)、木村吉美(S 49)、古作望(S 51)、植竹敏(S 46)、本多隆一(S 44)、伊藤一人(H 2)、荒井泰道(S 46)、草場輝雄(S 47)、諏訪邦彦(S 47)、鈴木知明(S 53)、後列左より:鈴木秀樹(H 2)、森村匡志(H 8)、小内亨(S 59)、南部眞一(S 59)、田中伸幸(H 元)、吉田寿春(S 50)、佐藤浩二(H 6)、鈴木庄亮(S 37)、山本巧(H 6)、望月裕文(S 56)、大林民幸(S 57)、岡本栄一(S 63)、塩島正之(S 59)、前田昇三(S 58)、でした。計24名、卒後21年から55年(平均36.5年)でした。毎年の事ですが、今後は若い会員の参加が増える事を期待しております。







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