2年前に、次回は「海の見えるところで会おう」と全員一致で横浜での開催を決定し、幹事には丸山甫君と中沢正夫君が選出された。歳は古希を過ぎた同輩が子供っぽい提案をしたのも、今まではいずれも群馬県内の開催であったことと、卒業して丁度50年の節目に当たることも相乗りしたと推察した。それにしても同窓が一堂に会すると発想が若くて学生気分が抜けていないと感心した。
 しかしこの2年間には東日本大震災を経験し、直前には東京湾北部直下型地震の予想などが大々的に報道され、ホテルの火災事件などもあって、東京湾に近い横浜の開催は家族が心配するやら、幹事は気を揉むやら一抹の不安を感じながらの準備となった。
 開催時期は自然が最も美しい6月とし、日本全体を覆う暗雲を払拭する気概で、今回の会のテーマは「バラ」とした。即ち、6月19日Rose Hotelに集まり、次の日の散策は「港の見える丘公園」のRose Gardenでした。幹事の人柄がしのばれる実にロマンチックな企画でした。
 同伴者を含め卒業した約半分の29人が横浜中華街の名店重慶飯店(Rose Hotel)の午後6時開宴に集会した。
 冒頭、昨年夏に同級でも年少の奥谷雅生君が急逝されたことが報告され、哀悼の意を表し黙祷を捧げた。次いで同級では一番早く叙勲されたと思われる柴山勝太郎君(瑞宝小緩章)を祝して乾杯に入り、名物の重慶(四川)料理を賞味しながら円卓の歓談が始まった。
 前回までは自分の健康状態の話が中心でしたが、後期高齢ともなれば各人病気を克服したのか、前向きの明るい話題が多かった。
 最後に次回2年後のクラス会の予定を討議し、開催地はまた山に戻って群馬県、幹事には戸神重昭君と豊泉清君が決定した。
 翌朝食後の解散となったが、今を盛りのバラの花を一目見ようと元気のよい10人余りがRose Hotelから「海の見える丘公園」まで幹事2人に案内されて、歩いて登った。まだ出来立ての新しいバラ園らしく前橋市敷島公園のバラ園よりも小規模だが、きちんと整備されていて気持ちよく観賞してきた。昼過ぎ、思い出深いイベントを企画していただいた幹事に感謝しつつ、群馬への帰途に着いた。
 






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